あまりにも有名過ぎる「寅さん」と帝釈天。土着的下町
「こち亀」の両津勘吉と共に葛飾区の二大下町キャラとして定着している「男はつらいよ」の車寅次郎像がそびえる京成金町線の柴又駅を降りると目の前にはのっけから土着色の強いチープな食い物屋が並んでいたり、観光客も多い帝釈天参道なんかも見られるが、帝釈天参道とは反対側に伸びている「柴又親商会」という商店街もなかなか雰囲気がよろしく、東京の外れにしては味わい深い店が揃っている。
しかし柴又駅が「京成金町線」の駅であるというのが曲者で、京成高砂駅から乗り換えする際に改札が別になっていて出入場の手間が掛かるし、金町駅からの乗り換えもちょっと面倒。そもそも電車の本数が少なかったりで、通勤で都心に出るには結構な面倒さを感じる。それでもわざわざベッドタウンとして住むのならばよっぽどの「寅さん」好きだろうし、土着民中心の街という印象が強い。また南に500メートル離れた柴又街道沿いに北総線新柴又駅があり、この駅周辺は新興住宅地として開けている。
柴又裏名物「似顔絵コインランドリー」
柴又駅近くの京成金町線の線路沿いにある「似顔絵コインランドリー」。その名の通り、店内の壁や天井にびっしりと有名人の似顔絵を貼り付けまくっている何ともキョーレツなコインランドリーとなっている。この店舗を含めて柴又・鎌倉界隈に4つのコインランドリーを運営する菅野浩峰氏が定年後の趣味として何となく似顔絵を独学で始めたのがきっかけで、今では作品1000点超、テレビ雑誌等各メディアで紹介され有名になっている。