相鉄都心直通でめでたく特急停車駅になったが、その駅前は…
2019年11月30日、念願の都心直通線の開通で横浜市の辺境を走っていただけのマイナー私鉄会社だった相模鉄道が都内に直通電車を走らせるようになったわけだが、その結節点として特急停車駅に昇格した「西谷駅」がごっそりリニューアルしてやたら綺麗になっている件。新宿まで最短40分程度で出られるようになったと沿線住民も大喜び。
その駅前はというと…なんじゃこりゃ!ビルの間にせせこましく駅舎が隠れとる!相鉄本線のすぐ北側に並走する形で国道16号(八王子街道)があって、これまた随分と土地にゆとりがない。隣の鶴ヶ峰とか、駅前の窮屈な土地に無理くりタワマン建ててますけど、ここ西谷はそんな余裕も無さそうな感じです。
また住民の多くは駅前ではなく、バスやタクシーでなければ辿り着けない高台の新興住宅街とか、笹山団地、千丸台団地といった場所に暮らしているので、西谷駅前の国道沿いの狭苦しいバス停に人々の行列が見られたり、なんか色々大変そう。これから伸びしろのある街なんだから、せめてバスターミナルくらいちゃんと作ってあげようよ。
駅前の相鉄線を跨ぐ歩道橋から周囲の景色を見ると、高台に連なる戸建住宅群を眺めることもできる。横浜市内ではよく見られる風景です。何がオシャレな港町だ、横浜なんて街の9割方は山ばっかり…という現実をこの土地でも目にすることができる。自家用車はあった方が何かと便利かも知れませんね。
一応ながら駅前商店街があります「西谷商栄会」
どう見てもショボいイメージは免れない西谷駅前ではあるが、一応ながら商店街もあるっちゃある。「西谷商栄会」というのが駅南側の大六天通り沿いにひょろひょろ~っと伸びていて、唯一の総合スーパーであるマルエツの前にはそこそこ買い物客の姿もいるが…やっぱりみんな横浜駅に出てお買い物するんですかね。さっぱり盛り上がってません。通りがかりの女子中学生二人組が自虐気味に「こんなところにアド街なんか来るわけないじゃん!」と話していたのがウケました。
昔ながらで代わり映えもない下町らしくゲロ渋っぷりを見せつける「梅ノ木マーケット」。やはり横浜の内陸部は片田舎っぽさが抜けない。このへんもそのうち大型マンションとかニョキニョキ建てられて、より一層窮屈っぽくなるのだろうか、この先の変化が見ものである。今の所は鶴ヶ峰か二俣川の方が全然発展してますけどね。