予備校銀座南浦和、文教都市の風格は…それほどでもございません
京浜東北線と武蔵野線が交差する、浦和の一つ隣にある駅「南浦和」…文教都市である浦和エリアに一応ながら含まれる地域で、駅周辺には学習塾や予備校がやたらめったらと乱立する「予備校銀座」として知られ、県内各地から向学心著しいガリ勉学生が集まるお土地柄。それ故に駅周辺の商店街も堅苦しい店ばっかりなのかと想像してやってくるも…意外にそれほどでもございません。
進学塾や予備校が特に密集しているのが駅東口の真正面の通り沿い。早稲田アカデミーだの四谷大塚だの四谷学院だの、大手の進学塾がこれでもかというほど立ち並んでいる。しかし一方では埼玉デフォルト的なパチンコ屋だの底辺向けテナントも多く入っており残念ながら浦和駅周辺のような品の良さは皆無である。
思えば浦和以外の埼玉の他の地域は教育環境の酷い、ろくでもない田舎町ばかり。せっかくすぐ隣には“一流”が揃う大都会東京があるのに、地元の半径5キロ圏内で我が物顔で振る舞う低偏差値のヤンキー集団に埋もれるまいと一部の人々は必死の思いで南浦和に通うのである。
南浦和は京浜東北線車両の約半数が折り返す「始発駅」となっていることもあって、座って通勤できるのが有難いと思う勤め人の視点でも人気が高い街である。ここの駅前も隣の浦和同様大手デベロッパーがこぞってマンションを建てまくっては宣伝しまくっている。やはり若干、浦和よりも価格帯が安いんですよね。
うーん、よく見りゃ庶民的な街だわ
そりゃあ浦和の伊勢丹様にはかなわないのだろうが、ここ南浦和にだって百貨店の一つくらいあるんだからね。埼玉ローカルの丸広百貨店ですけれども、よく見れば「ダイソー」とか「しまむら」が入ってますよ。なんというか、えらく庶民的である。
都内の板橋区や練馬区あたりの貧乏臭い地域に店がある激安スーパー「みらべる」もなぜか南浦和にぽつんと店舗を構える件。どこか殺風景さがある南浦和駅周辺だがここだけチャリに乗って買い物客が殺到する光景が。やっぱり、すごい庶民的ですよこの街?
特に南浦和駅東口の武蔵野線北側の一画は浦和競馬場行き送迎バス乗り場があるせいか特に競馬開催日にはギャンブラーオヤジがずらずらと駅からバス乗り場に移動する姿が見られる。文教都市浦和のはしくれと言えども、ここは「ギャンブルライン武蔵野線」文化圏である。過剰な期待は禁物なのである。
武蔵野線の高架下を見るとフツーにラブホとかありますし、文教都市浦和のイメージでやってくると面食らうしかない街、それが南浦和。京浜東北線に乗れば隣が蕨とか西川口ですし、武蔵野線の車内もガラが悪い客が目立つ。つまり周りがさっぱり環境の良い地域ではない。