稲田堤

川崎市

住みやすさ指数 2.6/5.0 満点中

  • 総合:単なる乗換駅。商業施設もインフラも不十分
  • 治安:ちょいちょいヤカラっぽいのを見かけます。粗暴犯に注意
  • 家賃:新宿から神奈川方面30分圏内では最安レベル
  • 買物:南武線側はニューヤヒロパルケ、京王側は京王ストア
  • 食事:チェーン店中心。不便ない程度には揃う
  • 外人:特になし
  • 文教:皆無
  • 医療:町医者中心
  • 交通:JR南武線、京王相模原線
  • 災害:多摩川沿いは河川氾濫に注意

多摩川沿いを走る南武線、川崎市最北の駅は…

川崎と立川の間を結ぶ多摩川リバーサイドライン「JR南武線」に乗って川崎市最後の駅となるのが川崎市多摩区に所在する「稲田堤駅」である。同じ川崎市でも川崎駅に行くまで片道30分以上も掛かる反面、当駅で乗り換えられる京王相模原線からは新宿まで最短20分ちょいで着く。(通勤時間帯には倍の時間が掛かりますがね)

「新宿まで30分以内で出られる神奈川県」という括りで考えれば、恐らく地価の面だけで言えばこの稲田堤あたりが最安値ではなかろうか。湘南新宿ラインだかで横浜市内の遠方から通うよりも、新宿に乗換なしで25分そこそこで直結する京王相模原線の存在は一見心強いようにも思えるが、そこは朝のノロノロ運転の酷さでは定評のある京王線のことである。期待しすぎてはならない。(2018年から下り方面のみ運行している座席指定列車「京王ライナー」は残念ながらこの駅には止まらない)

しかしそうは言ってもここは川崎市。それも外れの外れである。目の前の南武線は平面交差の踏切が駅前を分断しているし、立川方面ホームは改札口がないので一旦川崎方面ホームに跨線橋を渡って行き来する必要がある、昭和感漂う不便さが残る。インフラが古いままだ。

また川崎駅周辺とは雰囲気は全く違うにせよ、駅前商店街にたむろしている人種もどことなくガラの悪さが目立つ。オラオラ感漂う、フィリピンパブやガールズバーの入居する雑居ビルが駅前一等地で幅を利かせているし、ヤカラ風の通行人もちらほら。まあ、地価が安いということはそういう事だ。

南武線と京王相模原線の乗り換えで通らされる商店街

稲田堤ユーザーにとっての長年の懸案がこちら。南武線と京王相模原線の乗り換えで商店街「京王駅前通り」をイヤイヤ通らされる不親切設計になっている事。両方の駅はかなり近接していて、その気になれば連絡口を設ける事もできなくはないはず。しかし京王相模原線の駅開業から40年近くが経つ現在でもそれは叶っていない。しかしこのアーチ看板の「みんなの目 みんなの力で 犯罪追放」って何なんだよ…そんなに治安が悪いのかこの地域は。

稲田堤駅ではJR・京王線双方の乗り換えのために利用者はこの「京王駅前通り」を毎度の如くてくてく歩いて行き来する羽目になる。こういう光景、他にも西武池袋線と武蔵野線が交差する秋津・新秋津間の不便さに通ずるものがある。しかしこの途中にある店もつまんないチェーン店ばかりで、興味を惹かれるものも少ない。

稲田堤駅を利用する、あんまり時間も金もゆとりが無さそうなサラリーマンの毎朝の通勤を見守るように、乗り換えルートの商店街にあるアーチ看板には「安全は心と時間のゆとりから」のメッセージが。ぶっちゃけ、京王稲田堤駅への乗り換えはこの商店街を使わず、南武線の踏切で足止めされない北口の利用が望ましい。

その他、稲田堤駅周辺の写真集

稲田堤駅前のもう一つの商店街「郵便局前通り」。こちらは地元民の生活に即した店が多い

“孤独のグルメの焼肉屋”こと「炭火焼肉寿苑」があるのもこちら郵便局前通り

多摩川寄りのエリアは単身者用の貧乏臭いアパートばかり。軒並みゴミ捨て場が酷い

稲田堤の多摩川河川敷と言えばみんな知ってるリバーサイド居酒屋「たぬきや」。2018年10月28日で閉店

目の前の多摩川を渡ると東京都調布市。こっち側にも調布多摩川コリアタウンというのがありましてですね…

暗黒の民主党政権時代に思いを馳せる「菅仙谷なかよし公園」。小沢城址が見下ろす住宅地の片隅にある

あと、稲田堤がらみの何か


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