一之江

江戸川区

住みやすさ指数 2.6/5.0 満点中

  • 総合:通勤利便性だけで出てくる選択肢。東西線の混雑が嫌ならこちらで
  • 治安:江戸川区の中では割とマシなレベル
  • 家賃:隣の船堀よりは若干安いかと
  • 買物:駅前にヤマイチがあるくらいです
  • 食事:駅前にちょろっと、あとは今井街道沿いにもちょろっと
  • 外人:やや中国人系が多い
  • 文教:皆無。
  • 医療:駅周辺に総合病院なし
  • 交通:都営新宿線のみ。自転車が必要。自家用車保有率高し
  • 災害:海抜ゼロメートル地帯

江戸川の金魚養殖の本場だった街。今では地味なベッドタウン

江戸川区 一之江

東京都江戸川区の南部、葛西や船堀や一之江あたりは都心からも近く地価もそこそこお値打ちな事もあって転勤族やお給料が寂しいサラリーマンが通勤利便性の良さを買って大勢住み着いている。都営新宿線が走る一之江駅周辺もそのようなサラリーマンのねぐらとなっている没個性的なマンションや安アパートが立ち並ぶ街となっていて、駅前を通る環七通りを中心に街が開けているが、その趣きは郊外そのもの。

元々一之江周辺は日本三大金魚養殖地の一つに数えられる街で、広大な土地の多くが金魚養殖業者の池か農地となっていた。昭和40年代から宅地開発が進められ、大地主が金魚池を埋め立てて建てたアパート群にみんな「佐々木」の名前が付いていたりする場所もある。一之江において佐々木と岩楯の両名は有力な大地主である。

都営新宿線開通後は住宅開発が加速し大型マンションが増加傾向にあるが、地下鉄東西線沿線よりはその傾向は緩やかで、駅前には飲食街や商店街らしきものも見当たらない。唯一、昔トロリーバスや路面電車が走っていたという今井街道沿いにある「はなみずきロード一之江商店会」がかつて栄えていた商店街の名残りになるが、駅から少し離れている。創業80年超の老舗「大衆酒場カネス」は知る人ぞ知る名店だ。

未だに残る金魚養殖業者。ここは本当に都区内なのか

江戸川区 一之江

江戸川区は、奈良県大和郡山市、愛知県弥富市と並ぶ日本三大金魚養殖地の一つに数えられている。その中でも一之江付近はかつて沢山の金魚養殖業者が広大な池を携えていたが、その多くは埼玉県北部や茨城県南部など郊外に移転するなどして宅地化が進んでいる。しかし現在もいくつか業者が残っていて、そのうちの一つ「堀口養魚場」を訪れると、沢山の槽に別れた金魚池に高級品種から夜店の屋台に居るような安い金魚まで様々な種類の金魚が飼育されているのが見られる。

その他、一之江駅周辺の写真集

江戸川区 一之江

一之江と言えばスーパーヤマイチ。地元の大地主岩楯氏と関わりがある

江戸川区 一之江

一之江六丁目にある佐々木の名前が付いたアパート密集地帯。大地主が佐々木氏

江戸川区 一之江

都内でも珍しい砂蒸し風呂もある「ラジウム温泉保養センター」はマニアックな温浴施設だ

江戸川区 一之江

昭和7年創業「大衆酒場カネス」には95歳の大女将が現役で店番をしている。下町文化遺産

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