千葉県で東京に最も近いニュータウン
浦安の沖合に広がる「沖の百万坪」とも呼ばれた広大な干拓地を埋め立てて新興住宅地を作り上げた街「新浦安」。昭和の高度経済成長期に一気に埋め立てられた土地に大規模マンションや一軒家がわっさわさ建っている様子は全国的にもあまり見かける事もない「人工都市」の様相を呈している。
鉄道網は強風時にはすぐ止まる事で有名なJR京葉線しかなく、東京駅からの乗り換えが不便な事と、年がら年中ディズニーリゾートの観光客が押し寄せる事もあって、ディズニー大好きな方でなければ住み続けるには苦しいかも知れません。それにもし京葉線が止まった場合はバスかタクシーで約3キロ離れた地下鉄東西線浦安駅まで移動する事になる。
駅前にはダイエーなどの大型ショッピングモールがあり、商業施設は勢揃いしている一方で雰囲気の良い赤提灯横丁だとかそういったものは皆無。また駅から遠く離れた地区に住む場合は自家用車持ちでなければかなり大変な面はあると思う。人工的な土地と海が好き、千葉が好きだという人には良いのであろうが、やはりその人工的な街並みには息苦しさを覚える。東京駅まで京葉線一本で15分と近いため出張族も多く住んでおり、走っている車に他県ナンバーが多いのが特徴。
マリナーゼ→大震災で液状化→ドロヌマーゼの先にあるもの
新浦安駅周辺は2011年の東日本大震災による液状化で甚大な被害を受けて、これまでディズニーブランドも相まって浮かれっぷりを見せていた京葉線住みのセレブぶったマリナーゼとか言われる人達がトイレすら流せず不動産価値が暴落して色々とエライ目に遭って、はや3年目となった今でも街の至る所で復旧工事が行われている。
液状化による地盤沈下で浮き上がったマンホールを「災害の記憶を留めるモニュメントにしよう」という動きまであり、現在高洲中央公園内に整備されている模様。逆にこうなった今こそ新浦安のマンションが買い時だとの見方もあるが、今後はどうなる事やら。