東西線沿線・市川の超絶多国籍タウンの実力
地下鉄東西線で大手町から最短23分という地の利の良さにある行徳駅。昭和40年代に東西線が開通してから開かれた割と新しい街で旧住民の比率が少なく、なおかつ千葉県に属する事から土地の値段がお安く、その影響で外国人人口が非常に多い。百ヶ国以上の国籍を持つ住民がいるとされる超絶多国籍タウンなのである。
浦安~西船橋間の他の快速通過駅(南行徳、妙典、原木中山)の中で駅周辺を見比べると行徳駅周辺は最も発展度が進んでいるが、近年は始発電車があり駅の開業年が新しい隣の妙典駅周辺の方が住宅需要が高い傾向にある。
行徳駅前を少しばかり歩いてみると、中国韓国は当然の事としてタイ料理店がやたらと多かったり、インド料理店、それにムスリム系住民向けのハラルフードを扱う食料品店なんかが目に付くのである。極めつけには立派な佇まいの「行徳ヒラーモスク」まで。
インド人が多いのは同じ東西線の西葛西駅周辺に国内最大級のインド人コミュニティが形成されている事に起因している。同時にインドの周辺国であるネパールやパキスタン、スリランカ、バングラデシュ国籍の住民も多い。ともかく国際感覚を身につけるならうってつけの街かも知れませんよ。
行徳で外食→アジア飯、行徳で飲む→フィリピンパブ
ともかく行徳界隈で飯を食おうと思ったら気にならずには居られないのが多国籍極まりない飲食店の数々。インド料理は老舗の「ボンベイパレス」を筆頭として5軒程が、タイ料理も5軒、中華料理も年中混んでる「独一処餃子」をはじめ相当数の店舗が点在している。アジア飯がお好きな方なら選択肢は多いのではないでしょうか。
一方で夜の部門と言ったら専ら目立つのがフィリピン国旗を掲げたパブやレストランの数々。行徳駅南東側一帯の飲み屋街にはフィリピン料理も食えるスナックも見かけられる。駅前なのに何とも言えない場末感が漂っているのが行徳スタイル。そしてここにはヤカラばかりが居る足立区竹ノ塚のような殺伐感もない。
そうなるとやはり気になるのは治安の問題です
多国籍化が進む首都圏であっても外国人に対する抵抗がまだまだ強い日本社会、行徳のような都心に近い割に土地も安く外国人人口が多い街というのは当の外国人にとっては「住みやすい街ナンバーワン」であり、彼らの多くは実際は慎ましやかに暮らしていて勤勉であっても一部には偏見を持たれる事もまた事実。
しかし「都心からの距離が近い割に土地が安い」「外国人でも誰でも受け入れ易い」という条件は同時に好ましくない人種も流入しやすいという事は頭の片隅に入れて置かなければならない。
行徳地域で発生した凶悪事件と言えば、2007年に発生し被告の逃亡生活がマスコミで大きく取り上げられ話題となった「英国人女性殺害事件」が何より先に思い当たるが、それ以上に1992年に起きた「市川一家4人殺人事件」が凶悪過ぎてぐうの音も出ないレベル。新興住宅地であるこの地域の潜在的リスクを感じさせるに充分のものはある。