駅前葬儀場とサラ金御殿「真正館」でイメージダウン必至の街
京王井の頭線で吉祥寺から各停で4駅手前にある富士見ヶ丘。高井戸と久我山の間に挟まれているが両駅は徒歩でも行ける程に近く生活圏はほぼ同一。しかしここの駅前一等地にあるのが葬儀場というのがまた泣ける。2010年頃に訪問した時には駅前商店街のあちこちに「葬儀場絶対反対」の幟や横断幕が掲げられていたが、結局押し切られた形になっているようで。
久我山とは違って各駅停車しか止まらないのもあって、井の頭線沿線の中では不人気さが感じられる。駅前商店街も人通りが乏しいし、全体的に陰気臭い。あと西武池袋線の富士見台と紛らわしいのも問題がある。
武富士御殿「真正館」は今も街のど真ん中に鎮座する
で、この界隈で最も目立つ建物と言えばかつてサラ金業界のトップに君臨していた武井一族が自宅として所有していた、総工費30億円を掛け敷地約1500坪、延床面積約600坪を誇る大豪邸、武富士御殿もとい「真正館」。館内は数十人の宿泊が可能で上級社員研修の場として使われていた他、武富士ダンサーズも踊っていたであろう大ホールや地下にプールまであるという贅沢っぷり。
高度経済成長期に主婦向け団地金融でのし上がり、1993年に長者番付全国一位となったサラ金業界の雄も相次ぐ過払い金返還請求であれよあれよと言う間に倒産。2016年1月現在真正館は別のオーナーに引き継がれているものと見られるが、土地建物は未だにありきちんと管理されている。